作品考などという大袈裟なものではないのだけれど、三文字タイトルにこだわったら、こうなりました。
3×2=6!
では、本題を〜。
三語作品を書く時は、書きたくて書く時もあるのだけれども(『出会い』がそう。課題が面白かったから書きたかった)、ちょっと無理して書く時もある。流れが止まっちゃったかな、と思った時や、どうしても、これを言いたい(作品ではなく、コメントを)と思った時。
『やめて』は流れが止まったと感じたから書いた。内容はないし、三語の消化もメタクソで、「ああっ、もう、本当に」と顔を覆いたくなるような作品ではあった……。
余談だけれど、課題に出した「夜のプールが舞台の話」というのは、自分が書いてみたい話ではある。でも、書こうとすると小川洋子さんの『バック・ストローク』が頭にちらついてしまう。他の人だったらどんな風に書くのかなあ、と次の作品が投稿されるのを、実はとても楽しみにしていた。
『天邪鬼』は、どうしても言いたいことがあって書いた。
作品投稿をせずにコメントだけを書くことはできないし、ショートメッセージ欄もラウンジも使いたくなかった。
吉野町に書く、という気持ちもなかった。
まあ、そういうわけで抗議コメントを書きたくて、『天邪鬼』を書いたのです。
何故、天邪鬼を登場人物にしたかというと、
第四回北日本児童文学賞の最優秀作品http://www.kitanippon.co.jp/pub/hensyu/juvenile/04_2006/interview.html
に、天邪鬼が登場人物となる話があって、数日前にそれを読んだ時、自分だったら天邪鬼をどんな形で作品に使うかなあ、とぼんやりと考えていたからでした。
三語のお題は「雷・救急車・マンション」「夏場の話で」だったのですが、
「雷雨の夜に、マンション内で事件が起きて救急車が呼ばれた」
「マンションの住人に急病人が出て、救急車が呼ばれた。雷雨の中、病院へ搬送され、急病人の命は助かった」
のような話にはしたくなかった。
そこで、天邪鬼を現代の話として登場させたのなら、と考えて、あの話に。
倉も長持ちも牛車も幟も微妙(^^ゞと思いつつ。うーん、素直にマンション、屋上にある何かの機械(実は自分でもよくわかってはいない。昔住んでいたアパートにはあった)、車で良かったかも。
私は激怒していて(かなり怒っていた)、スルーしようか、もっと穏やかに注意をしようか、だとか、いや、ここは、怒っていることを率直に伝えた方がいいんじゃないのか、だとか、考えていた。
その辺りが、
>もっともっともっと! 怒れ怒れ怒れ!
の文章に表れていると思う。
「天邪鬼」という漢字を読めるのかどうか、というのは、自分にとって既知の言葉であっても、若い子達にとっては死語で、「ひねくれ者」「つむじまがり」といった意味もわからないんじゃないのかなあ、と。
となれば、「マンション」は作者と読者にとって共通の言葉ではあるけれど、「倉」や「天邪鬼」は共通の言葉じゃなくて、児童向けに書く場合も、「天邪鬼」がどんなものであるのか作品の中で書いていかなきゃならないのかなあ、などとも。
天邪鬼と雷はネット検索をした(雷の語源は面白かった)。
『瓜子姫と天邪鬼』は地域によっていろいろな話の展開があって、そのどれを読んでも、あまり天邪鬼に好印象は持てなった。
天邪鬼が屋上で飛び跳ねてオワリではつまらなく、マンションであることの関連付けもあって、あのラストに。
「芳野の視点」と言われると困ってしまうのだが、妖かしと現代の結びつけ方が芳野風かなあ。誰もが思いつきそうな平凡なものではあるけれども。
意識したことは以上。
無意識のうちに書きたかったことはあるのかもしれない。
その時の精神状態が作品に反映されるのはよくあることなので。
今はもう怒ってはいない。