プロフィール

Author:芳野 朔
芳野です。自作小説と手芸、日々の雑感をたま〜に綴っていきます。尚、ここに投稿された小説の著作権は全て私、芳野にあり、他の文章はその筆者に著作権があります。無断転載・盗用等を禁止します。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

Powered By FC2ブログ

小さな嘘 大きな嘘

SSFCもそろそろ終わりに近づいてきました。
作品への感想も出揃い、楽しく読ませてもらっています。

他作品への感想で他の方が書かれていたことで、少し気になったことがありました。

小さな嘘が散りばめられていると、大きな嘘は見つけづらい。

と、まあ、こんな感じ。

件の作品を読み返してみたところ、作者は小さな嘘も大きな嘘も書いているわけではなく、単に、設定が甘かったと思うのですが。
先程の感想者は、読者の誰も、小さな設定ミスは気づくのに、肝心な設定ミスに気づかないということを指摘したのでした。

私は、その大きな設定ミスに気づかなかったのだけれど、良く言えば素直な読者で、作品の初期設定には疑問を抱かないのだ。話の流れの中での矛盾には気づくのだけれどね。

まあ、そんなことはどうでもよろし。

面白いなあ、と思ったのは、先程の「小さな嘘 大きな嘘」ってことで、これについて少し書きたい。

先日、読了した『荊の城』byサラ・ウォーターズ。
ロンドンの下町で盗品売買他いかがわしいことをしている家で育ったスゥ(この家の母に実子のように育てられる。実母は絞首刑になった)と、郊外のブライア(荊の意)城で伯父と共に暮らしているモード。スゥは詐欺師の手伝いとして、モードのメイドとしてブライア城に入るのだけれど……。
スゥとモードの一人称で交互に語られていく話です。

ミステリだから、勿論さまざまな謎や仕掛けがあって、小さな嘘が暴かれていくのだけど、2/3くらいで、大きな嘘がわかります。丁寧に書かれているから、そこでわからない読者もラストでちゃんとわかります。
で、まあ、芳野は素直な読者なものだから、2/3でわかったのだけれど、勘のいい人であれば、もっと早くにわかったのかも。

「小さな嘘 大きな嘘」から考えが飛んでいって、他のことも考えてみたのだけれど、それが「小さな棘 大きな棘」。
キングの『ニードフル・シングス』ってこんな感じかなあ、と思ったのだけれど、未読だし映画も見てないんで、そこまでは書けなかった(なんとも中途半端なレスを返信したと思い、少々反省)。

作中に小さな棘や悪意を散りばめていけば、大きな棘や悪意には気づかないものかなあ、などとそんなことを思ったのでした。
小さな善意でも、小さな優しさでも、なんでもいいのですけれどね。
いつか、何かで書いてみようと思ったのでした。
ただ、それだけ。

『ニックネーム』

 君のニックネームが「うどん屋」であるのは、実家が定食屋のせいだと君は思い込んでいる。君だけじゃない。君のクラスメイトも部活の連中も、皆、そう思い込んでいる。
 確かに君の親父さんの作るカツ丼や生姜焼き定食は旨くて安いし、冬のメニューに追加される鍋焼きうどんには心も躯もあったまる。けれども、夏に出される冷やしたぬきうどんに勝るものはない。竹ザルに載った麺の白く冷たい輝き。小皿に添えられた天かすと大根おろし。別な小皿には細かく刻んだ小ネギと輪切りのすだち。つゆは少々塩辛いが、食べていくうちにちょうどよく薄まっていくから平気だ。薬味を入れたつゆにすだちの汁を絞り、麺をつける。音を立てて食べれば、麺が冷んやりと喉を過ぎ、さっぱりとした香りが口の中に残る。暑いさなかには日に一度は食べたくなる。店の看板メニューであるのは間違いなく、暖簾は定食屋よりうどん屋の方がふさわしい。
 しかしながら、君のニックネームの由来はうどんではなく愚鈍だ。
 君が学校に来ているのは部活のサッカーをするため。授業中は眠っているか、早弁をしているか、サッカー関連の雑誌や本を読んでいる。たまに熱心にシャーペンを動かしているな、と思ったら、攻撃のパターンをノートに書いている。
 君が一番生き生きとするのは、ユニフォームやジャージに着替えてグラウンドに立った時だ。サッカーの練習は準備運動であっても、けして手を抜かない。監督に怒鳴られようと、泥の中を転がろうと、ベンチ入りできないのがわかっていても、全身全霊でボールを蹴る。
 練習が終わり用具を片付けた後、選手達はグラウンド横の水飲み場で顔や手を洗う。マネージャーはせっけんを並べ、タオルを手渡す。
 一枚だけ、手洗いをした特別なタオルが渡っていることを、君は知らずに受け取り、濡れた頭や顔をごしごしと拭く。手渡した者の顔も見ずに「サンクス!」と言い、部室に向う。
 だから、君は、愚鈍、なんだ。
 いい加減に気付けよ。

*****

 −了−

「せっけん、サッカー、うどん屋」

鍛練場に投稿してから間違いに気づいた。「柚子」は冬のものだよ。慌てて調べて「すだち」に落ち着いたけれど、うーん、こういう冷やしたぬきうどんって食べたことないから、これでいいのかどうかわからんっ!

山菜なめこ蕎麦が好きで、それ以外、あまり食べないんだもの、冬も夏も。。。。と言い訳〜。

さらに変更〜(・_・;)
「でも」の使い方が変だった。あーあ。。。。(嘆息

三月です

三月になったばかりなのに、なんだか四月のように暖かい。過ごしやすいけれど、お米や野菜はちゃんと育つのだろうか、だとか、今夏は水不足にならないのだろうか、と心配。

SSFCは13作品に感想を書いて少々飽き気味。このところ、感想は全くと言っていい程書いていなかったので、感想を書く勘がなかなか戻ってこない。厳しくなってみたり、ゆるくなったみたりと、手綱の引き加減がよくわからない。それに、完成している作品には言うことがなくなってしまう。

完成している、というのは、話に破綻がなく、登場人物の心情の流れがおかしくないもの、という意味。登場人物に魅力を感じなくても「こういう人なら、こんな考えを持って、こんな行動をとるだろうな」と納得できる。
できるんだけれども、いかんせん、登場人物に惹かれないものだから、読んでいて「おお!」だとか「しみじみ〜」だとか、そんなものは感じない。でも、きっと、作者は魅力を感じているのだろうな。

自作品にも感想が幾つか入っていて、こんな指摘をされそうだ、と思っていたとおりの感想で、ああ、そりゃそう思うだろうな、ゴメンよ、と。

今回のテーマは「刻」で、「時を刻む」「心に刻む」といった使い方が多いように感じる(と言っても、まだ全作品は読んでいない)。「もの(食材やガラスなど)を刻む」も「心に刻む」に至っている。
三語でもそうなのだけれど、同一のテーマや同一のお題で書く際に、他の人の発想を知るのは面白い。完成している作品と比べて、筆力が劣っているなあ、と思う作品でも、テーマの使い方が面白かったりすると、読んでいて随分と楽しい。

話は変わって。
ここ数日、家人と一緒にDVDをレンタルしてきて観ているのだけれど、それは愛しのショーン・ビーン様主演の『炎の英雄シャープ』。イギリスのテレビドラマで、約2時間のものが14本。ナポレオン軍と戦うイギリス軍の話で、愛しのショーン・ビーン様演じるシャープは第95ライフル銃連隊を率いて戦っていく、という話で、原作はイギリスで大ベストセラーになり、ドラマの視聴率も高かったとか。今ちらっと検索してみたら、なんと! 今月の23日に新しいDVDが発売されるそう!!
愛しのショーン・ビーン様と聞いても、ピンとこないかもしれないけれど、『ロード・オブ・ザ・リング』のボロミア役と言ったら、わかっていただけるかなあ。うむうむ。

あ、で、愛しのショーン・ビーン様の話ではなくて、このドラマが面白かったのは、ストーリーも勿論面白いのだけれど、脇役がとても魅力的で、いや、主役を演じている愛しのショーン・ビーン様も、愛しのショーン・ビーン様演じているシャープも魅力的なんだけれども、脇役のハーパー軍曹がお茶目でキュートだったのだ(容姿はちっともキュートではない)。他にも魅力的な脇役(シャープの部下役)はいたのだけれど、最後のワーテルローの戦いで亡くなってしまった。。。

ということで、脇役がどうのこうの、って話だとか、カレーチャーハンとバナナケーキの話だとかを書こう思ったのだけれど、どうでもいいや。
3月23日かあ、うふふっ、楽しみ〜。

home


 BLOG TOP