読書してます。読書強化月間というくらい読書してます。
今年に入ってから読了したのは、ロマンス小説が八冊、資料本が二冊、ファンタジーが二冊、小説が一冊。現在進行形でファンタジーと資料本。
ロマンス小説はアタリハズレがあって、好きな作家のものでもハズレが多いのですが、気分転換や頭を空っぽにしたい時にはとても役立ちます、私の場合。
今回読んだ中の、キャット・マーティンの『花嫁の首飾り』は久々のヒット。
メイドものを書きたいと思っていたのですが、屋敷内を描写するのが難しくて頓挫していた(映画や貴族の邸宅の写真集を見ても、家具の材質等がわからなかったので)のですが、『花嫁の首飾り』を読んで、あ、これでいいかも、なんて思いました。参考になりそうです。と書くと、資料本のように思われそうだけれど、内容も面白かった。前に読んだサラ・ウォーターズの『半身』(イギリスの監獄に囚われていた霊媒師と、彼女を助けようとする女性主人公の話)と重なるものがあって(『半身』の方がずっと面白いけれど)、良かった。
佐藤亜紀の『天使』、読みました。
勧められたのは『小説のストラテジー』だったのですが、図書館にはなくて、取り敢えず『天使』を借りてきました。面白かったー。
翻訳物を読んでいるみたいだった。文体が少々硬く、読みづらさはあるものの、徐々に心地よくなってきました。前半の華やかな時代と後半の戦争へと傾いていく時代。世界の色彩がくすんでいく様がとてもよく見えました。ラストがいい。
自分の中に時代背景に対する知識があれば、より面白く読めたような気がして、それが残念だった。
図書館に『雲雀』と『モンティニーの狼男爵』があったので、『雲雀』は読むつもり。『バルタザールの遍歴』も読んでみたいのだけれど、こちらはなかった。
文体と言えば、私は女性作家の小説と翻訳物を読む傾向があって(意識しているわけじゃないのに、なんとなくそうなってしまう)、そのせいなのかどうなのか、硬い文体で書いていくとどうしても息切れしてしまう。語彙も少ないし、表現力も伴っていかない。
読書の際もそうで、硬い文体のものは途中で放り投げてしまうのだけれど、『天使』は読めました(知らない言葉がたくさん出てきて、辞書を引くのも面倒だったので、読み方も意味もわからないまま読み進めちゃったけれど!)
ファンタジーはダイアナ・ウィン・ジョーンズのデルマーク王国史シリーズの『詩人たちの旅』と『呪文の織り手』。
『詩人たちの旅』は積読本のうちの一冊で、ようやく読んだのだけれど、あまり面白くなかった。下手だなあ、と思ってしまった。話がよくある感じがして新鮮味がなかったのかもしれない。彼女の初期の作品ということだから仕方ないのかもしれないけれど。先に(数年前)、クレストマンシーシリーズを読んでいるので、そちらの面白さと比べちゃったのだろうね。
ところが!
『呪文の織り手』は図書館にあったので借りてきたのだけれど、とても面白かった。構成が上手いと思ったし、ラストも好きだった。
彼女は伏線を張るのがとても上手くて、読み飛ばしてしまうような小さな出来事や台詞が、後に重要になってくる。その重要になってくるのも、ちゃんと筋が通っているから、突飛ではない。ラスト近くのスペクタクルシーンは原文で読んだら、もっと迫力があったんじゃないのかなあ、と思ってしまったのだけれど。
今読んでいるファンタジーはダイアナの『バビロンまでは何マイル』なのだけれど、呪文と言いバビロンと言い、どうやってこういう発想ができるのだろうか、とつくづく思ってしまった。
自分の思いつくファンタジーは、なんて小さな世界なのだろう、と、ここでまた落ち込んでしまうのだけれど、まあ、落ち込むのは毎度のことなので、自分で辟易しつつも、へっちゃらさ。
読了した資料本は『古代出雲と風土記世界』です。ええ、久々に見た埴輪の写真に心を癒されましたとも!
で、その中に、衢(街・ちまた)が出てきたのですよ。そう、巷の噂のチマタ、そして、既に皆さんもお気づきのとおり、タイトルが伏線になっているのだ! 突飛ではあるけれど。
言霊の 八十のちまたに 夕占問ふ 占まさに告る 妹は相寄らむ (柿本人麻呂)
問答歌
紫は 灰指すものそ 海石榴市の 八十の街に 逢へる兒や誰 (詠み人知らず)
たらちねの 母が呼ぶ名を 申さめど 路行く人を 誰と知りてか (詠み人知らず)
チマタというのは幾つかの道が出会う場所で(十字街・じゅうじのちまた)、多くの人が行き来し、市(海石榴市・つばいち)が立ち、問答歌のように男女が出会って、相手の名前を問うてみたり。
そして、夕暮れ(逢魔の刻・逢魔ヶ刻)になれば死者と交信する場所となったそう。
それにしても桜井市! 海石榴市をやっているだなんて! あなどれんぞ、桜井市!!
で、何を言いたかったというと、異界の者と出会うのは時間帯だけではなく、場所(今の私達にしてみれば、何の変哲もない十字路)もそうで、そして何気なく使っていた「巷の噂」のチマタの語源を知ったので、つい嬉しくなってご披露したのでした。
さて!
SSFC(第13回Short Story FIGHTCLUB)に参加することとしました。
期限内に書けるのだろうか、という不安は大いにあるものの、字数は少なくてもいいのよねん♪ なら、大丈夫、と自分を励ましつつの参加。
花村萬月さんは、ご自身のサイトで、一日に十枚程度も書けなければ云々、と書かれていたけれど、え、えーと、一日四枚は書くようにしているので、そのうち、なんとか。。。。
ということで、春までは近況報告はしないつもりだったのに、書いてしまいましたっ!